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【金利】日銀、追加利上げ時期探る

こんにちは。住宅比較の森田です。

今年3月に異次元緩和政策を解除した日銀が、追加利上げの時期を模索しています。

今回は7月26日の日経新聞より、追加利上げと住宅ローンの関係をご紹介します。

金融政策決定会合で追加利上げ支持か

一部の政策委員は、7月30、31日に開く金融政策決定会合で、日銀が追加利上げを支持するとみています。一方で物価上昇を加味した実質賃金は前年比を下回った状態が続く中、賃金や消費の動きをもう少し見極めるべきだとの意見も根強い状況。

3月に異次元緩和政策を解除した日銀、現在の政策金利は無担保コール翌日物金利の誘導目標で0~0.1%程度となっています。

■無担保コール翌日物金利とは

短期金融市場におけるインターバンク市場(市場参加者は金融機関のみ)のひとつであるコール市場の代表的な取引のことです。金融機関同士が「今日借りて、明日返す」、「今日貸して、明日返してもらう」といったような1日で満期を迎える超短期の資金調達や資金供給を、借り手が貸し手に対して担保を預けずに行う取引です。この金利を「無担保コール翌日物金利」といい、「無担保コールレート(オーバーナイト物)」や、「無担保コール・オーバーナイト・レート」等ともいいます。

金融機関は日銀に所定の額を預金することが義務付けられています(法定準備預金)。金融機関の中で、日々の決済等でお金が動いて準備預金の残高が法定の額に足りなくなるときには、お金が余っているほかの金融機関から翌営業日までお金を借りてその残高を満たそうとします。無担保コール翌日物はこのようなときに使われたりします。

無担保コール翌日物│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

日銀関係者は現状の物価動向も想定通りとみていて、物価2%目標の持続的・安定的達成に近づいているとの見方を示します。

個人消費の動向に注目

追加利上げを判断するうえで、個人消費の動向分析は重要な論点。足元の実質消費はほぼ前年割れの水準ですが、日銀目線では底割れすることはないと予想されています。追加利上げしても実質金利はなお低いほか、定額減税や賃上げの広がりが今後の消費を下支えするとみています。

利上げは住宅ローンなどの貸出金利の上昇につながります。一方で預金金利も上がるため、「家計にとって総合的に見てプラスだ」とある日銀関係者は言います。

利上げが長年なかったことで、最近まで住宅ローンでは変動金利を選ぶ人が多かった印象ですが、これから住宅を購入検討する方は、今後追加利上げがどのように進んでいくか慎重に見極めることが必要になります。

長期にわたって上昇し続けることが予想される場合や、家計の支出が増えるタイミングで不安があるなら固定型や元金均等返済で安定を選ぶのも一案です。全期間固定型は金利が高いイメージが強いですが、店頭金利から引下げになる場合もあるので、変動金利の低さにとらわれずに資金計画を立ててみることをおすすめします。

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