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【宅建勉強会の軌跡】第51話
~ 模試と過去問 チーム4人での奮闘 ~
NHさん離脱から2週間。
毎日、LINEで勉強報告とニュアンスが分からない所を質問していたNHさんが抜け、
ぽっかり穴が開いたようなそんな気分の中、弊社社員のTさんが勉強報告をしっかりしてくれるようになった。
Nさんもエンジンが全開になったようで、仕事から帰った22時くらいから夜中の2時くらいまでしっかり勉強しているようだった。
AさんとYくんはエンジンがかからない。
Aさんは【第45話】【第49話】に書かせて頂いた通り、【自分は出来るオーラ】が出ている。
直前の3週間くらいまえから集中するつもりなのだろう。
「それでは遅い」「8月末までに、過去問12年分制覇」と言っていたが、
正直、それをこなしてくれていたのは、NHさんだけだった。
Yくんは、過去問を【暗記】してしまっていた。
「過去問5年分のうち、どこかから出題するよ」というと、ほぼ満点を取る。
だが、その翌週に同じ問題を出す【いじわる】をすると、30点くらいになる。
ようは、自分の苦手な分野は【暗記】なのだ。理解はしていないのだろう。
Yくん曰く、「勉強してこなかったので、【勉強の仕方】が分からない」と言うのだ。
後で知ることになるが、人間には【読むタイプ】と【聞くタイプ】がいるそうだ。
【書いて覚える】はまた違うらしい。
私は間違えなく【読むタイプ】だ。
Yくんは、後から聞いたら、自己分析的には【見るタイプ】とのこと。
確かに、YouTube等の台頭で、【映像授業】が気軽に家でも出来るようになった。
あと、Yくんは、サッカーで名門チームのジュニアユースに所属していたこともあり、
その時は、上手な人のプレーを【見て真似た】そうだ。
そういう感覚の人もいる。
Yくんは、過去問一問一答に勉強を切り替え、【単語の意味】を今一度解釈してもらうことにした。これがあっていたのか間違えていたのかは、本番の結果次第だ。
成績が上がってきたNさんとTさん、まだエンジンのかかりきらないAさん、伸びしろありだが成績につながらないYくん。
そして、病気療養中で回復を祈るばかりのNHさん。
あと本試験まで30日。
そんな折、NHさんから久々のLINEが届くのであった。
【宅建勉強会の軌跡】第50話
~ NHさん離脱 驚きの真相 ~
本試験まであと50日を切った頃。ここから【最後の追い込み】に入ろうとしている最中、突然のお電話だった。絶好調だったNHさんからだった。
「お話があります。もしかしたら、本試験受験が難しくなるかもしれません。」
あまりにも唐突で、驚いた。自分の心臓の鼓動が聞こえるほどだ。
言葉に詰まったが、出た言葉は月並みな言葉で「どうしたのですか?」だった。
耳鳴りが激しく、【突発性難聴】だと思っていたのだが、セカンドオピニオンで、
【メニエール病】であることが発覚したとのことだった。

私も知識がなく調べてみると、かなり大変な思いをする症状がある病気で、
医師より、【最低1~2ヶ月間の療養が必要】で、その期間は【外出、仕事や視覚を使うこと、考えること等を禁止する】と言われたそうです。完治するまでは数年かかる方もいるそうだ。
NHさん曰く、ずっと水の中にいて耳が抜けない状態で、気を抜くと精神的に厳しい状況とのこと。めまいが激しく、目を開けると視界がぼやけていて気分が悪くなるそうだ。
仕事も経営者でいらっしゃるので、長期の出勤停止はかなり重い判断だ。
ただ、仕事は部下に伝えたら「社長、会社に来ないでください。100%療養して、完全体で復帰してください。その間は私たちに任せてください。」と言われたそうです。
NHさんの人柄や努力の度合いをみてきたので、その部下の方の想いもよく分かった。
話を聞いて、私は絶対に早く治って本試験受けられる環境にあるなと確信しました。
私も同じことが言えるか、言ってもらえるかと、自分に照らして思い浮かべたときに色んな人の顔が思い浮かび、感慨に耽った。
私は【医師からOKが出るまで、勉強禁止・LINE禁止】と伝えました。
ただ、復帰できたとしても、最低1ヶ月は療養が必要だろうと考え、残り2週間で追い込みがかけられるよう、【NHさん専用の勉強範囲まとめ】を用意した。
勉強会メンバーにも事実を伝え、NHさんの早期復帰を皆で願った。
本当に、いままで頑張ってきたNHさんの姿を神様が見ていてくれていることを願うばかりだった。
【宅建勉強会の軌跡】第49話
~ 上り坂 下り坂 まさか ~
8月のお盆合宿も終わり、私は、生徒さんの【間違い分析とその対策】を練り始めていた。
宅建本試験まで、あと60日。
【LINEで毎日勉強報告】を生徒さんに義務付けてから約6ヶ月。

今後の講師生活のため、分析をした。
・【勉強開始します】→【終わりました】 報告をしてくれている総数ランキング
- NHさん ②Tさん ③Nさん ④Yくん ⑤Aさん
・言われなくても自主的に報告してくれていた人ランキング
- NHさん ②Nさん ③Yくん ④Tさん ⑤Aさん
・勉強会、勉強を休みがちな人ランキング
- Tさん ②Yくん ③Nさん ④Aさん ⑤NHさん
Tさんに時間をかなり使っていたと思う。Yくんは同じ事務所なので、そこまで言っていなかったのだと思われる。
とにかく、弊社社員の2人が、勉強休みがちランキングの【ツートップ】なのは大きな問題だ。

Aさんは、元々有名大学出身で、【自分は最後の追い込みで大丈夫】と思っているようにも感じていた。
宅建試験を甘く見ている以上、何を言っても仕方ないように思えた。
Aさんには、もちろん今年合格して欲しいが、甘い考えを無くすには、まだ24歳なので不合格になって改心し、
圧倒的な成績で来年合格する道も、彼の人生を大きく変えるのかなと思っていたのは事実だ。
【6回不合格だったことで人生が変わった私】だからこその発想だろう。
Aさんの無意味なプライドを捨て去って裸で勝負できる人になってもらいたかった。
経営者のNHさんも同じことを思っていたようだった。
言われなくても自主的に報告してくれていたランキングは、そのまま成績に反映されてきた。
【自主的にという世界】に全員を連れていくのがリーダーだろう。
「させてみて」と「やらせてみて」は違う。【やらせている】のを【させている】と勘違いするリーダーは多い。
【やらせている】は【自主的】とは近いようでかけ離れている。それが見えないのだ。
【させてみて】の重要性に気付けたのは宅建勉強会講師をさせて頂いたおかげだ。
【やってみせ】と【言って聞かせて】が抜けているのだ。
時間がかかっても、その人の成長に寄与しなければならないと思う。
偉そうに言っているが、私は【6回も宅建に落ちた人間】だ。何も言っても暖簾に腕押しだが、
私なりに失敗から経験し学んだことを、たまには少しカッコよく記載させて頂きたいと思う。お許し頂きたい。
【自主自立】【凡事徹底】、昔の方は素晴らしい言葉を残して下さっている。
あと本試験まで、60日。
とにかく【勉強するクラス】として、ラストスパートをかけようとしていた矢先、ムードメーカーで、
一番の勉強家であるNHさんから1本の電話が私に入る。
「私(NHさん)、宅建本試験、受験出来ないかもしれない・・・。」
私は耳を疑った。【まさか】が起ころうとしていた。
【宅建勉強会の軌跡】第48話
~ お盆合宿 in 住宅比較 ~
宅建初受験、不動産業界知識ほぼゼロのNHさんが、【2万円テスト】でトップを取って
くれたことは、本当に嬉しかった。
周りのメンバーにも【いい影響】があると思っていた。
こう書いたのは、【そうでもなかった】からだ。
実際、私も講師として、マネージャーとして、勉強になったことがあった。
NHさんを褒めることだけではなく、【鼓舞すること】も重要だった。
他のメンバーが間違えた所をしっかり分析し、勉強復習を嫌われてもやらせるべきだった。
【一番じゃなきゃダメだ】とトップは言い続けなければならない。
少し【緩み】が出てきてしまった。
そこで、8月15日と16日のお盆休みに、【宅建合宿】をすることにした。
2月のガイダンスの時点で、8月の様子をみて、実施するか決めると伝えていた。
会場は弊社でカリキュラムは下記だ。
・15日 → 予想問題4つ実施 【満点取るまで帰れま10(テン)】
・16日 → 各個人の状況に合わせたカリキュラム
調子が上がってきたNさんが、ここにきて欠席。教える側と学ぶ側の思いは裏腹だ。
他4名は出席。
乗りに乗っているNHさん、下記のLINEでのやり取りが物語っている。

勉強に集中したいと、弊社事務所近くのホテルを予約していた。
凄いやる気とモチベーションだ。目的がいつも揺るがないので素晴らしい。
15日、予想問題を4つ実施。
前にやった試験も【サプライズ】で織り交ぜた。
弊社のTさんとYくんは、このテストで以前は45点を取得していたが、
実施してみると35点前後。【問題自体を覚えてしまっている】のだとやはり思う。
本人からもこの懸念があると話があった。
【なんでこの答えになるのだろう】と疑問を持ち始めると、講師も安心する。
それが弱いと思う。理屈で理解していないということだ。
文脈が変わったら、太刀打ちできないだろう。
点数が伸びてこない人は、往々にして【宅建業法】のケアレスミスが目立つ。
ここを完璧にしたい。16日はこの宅建勉強会の習得度にフォーカスし、勉強した。
欠席のNさんからは、こんなLINEが。

典型的な【かまってちゃん】だ。(私も似ている!?(笑))
【宅建勉強会の軌跡】第47話
~ ついに、あのNHさんが・・・ ~
前話、7月上旬、クラス内での順位変動があったことをお伝えしました。
7月後半になり、住宅比較宅建勉強会恒例、【2万円テスト】が開催されている。
【第37話】で詳しく説明しているので、そちらを見て頂けたらと思う。
私が講師を勤める【午前クラス】5名。
Tさんが講師を勤める【午後クラス】4名。 合計9名。
毎週テストを実施し、合計9名中でトップを獲得した人に【2万円】報奨が出る制度だ。
トップのみだ。本試験までの全10回開催される。
1回目の【2万円テストトップ】は、Tさん講師の【午後クラス】の男性。
過去問をアラカルトに出したテストだったが、なんと満点だった。
とても悔しい。午前チームは、NさんとTさんがあと一歩の点数だった。
打倒午後チーム! 毎日「勉強していますか」コールにも力が入る。

間違えた所を分析して、個別に勉強範囲を指示した。
【宅建業法】が弱い。20点満点中18点は取りたいところだ。
午後チームは、宅建業法に力を入れているのが分かった。Tさんさすがだ。
2回目の【2万円テスト】。
なんと、NHさんが【満点トップ】だった!!
とても嬉しかった。午前メンバー全員、喜び合った。

2月に宅建素人だったNHさん、あと本番前100日を切り、ついにトップに躍り出た。
毎日コツコツ、宅建に集中してくださった結果だ。本当に素晴らしい!
午前チームメンバーには、個別に、「次回はあなたがトップを取ってもらいたい」と
鼓舞するメッセージを送ったのだった。
【宅建勉強会の軌跡】第46話
~ 危惧していたことが起きた 順位変動 ~
7月に入り、予想問題や過去問題等を解き始めた。
成績順番が入れ替わってきた。
5人の成績は以下の通りだ。
- Nさん 3月時点は第3位
- Yくん 3月時点は第1位
- NHさん 3月時点は第4位
- Aさん 3月時点は第5位
- Tさん 3月時点は第2位
3位のNHさんは、全く宅建について知識がない中で、着実に成績が伸びてきた。
NHさん、こんなに勉強したことは人生で一度も無いと仰っていた。

毎日申告して下さる勉強時間は約3時間。
経営者で現場に出ている傍ら、空き時間に細かくご報告をくれる。
勉強開始と終了をLINEグループに書き込むことで、備忘録にしているのだろうと思う。

3月時点で2位だったTさんの順位が下がってきてしまった。
勉強時間報告からすると毎日では無いし、【Tさん勉強していますか?】と入れると
だいたい翌日に【寝落ちしていました】とか【勉強します】と返ってくる。
重点的に気を付けないとならない。
Nさんの順位が1位となった。Nさんは昨年2点差で不合格にさせてしまったので、特に気にしていた。
宅建勉強会に今年も参加することに、実はかなり抵抗があったNさん。
「合格まであと2点だったので、今年は自分で勉強します」と1月の時点で私に言って来ていた。
私は合格して欲しいので、それが最善の策だったら受け入れていたのだが、
【あと合格まで2点】を惜しいと思っていることが、
来年も悲しい想いをするのだろうと予測できていた。
【合格ラインの2点下】は、実は合格まで約100時間程度、勉強時間が足りないのだ。
または、本番で【賭け】のような受験になっている。
その話をしたら、参加を快諾してくれていた。仕事との両立の中、頑張ってくれていた。
【宅建勉強会の軌跡】第45話
~ 「うさぎとかめ」のような宅建勉強 ~
10月の第三週目の日曜日が宅建本試験。
6月に入り、【あと140日】となった所で、生徒さん5人各人に変化が現れた。
3月時点での成績順は下記だった。
- Yくん 宅建試験3回目 不動産営業3年
- Tさん 宅建試験2回目 ハウスメーカー営業8年⇒不動産営業1年
- Nさん 宅建試験2回目 ハウスメーカー営業4年目
- NHさん 宅建試験1回目 住宅業界未経験
- Aさん 宅建試験1回目 ハウスメーカー営業2年目
このような成績順だった。
6月に入ったが、YくんとTさんは今までやってきた蓄積等があり、一問一答を出題しても成績が良かった。
NHさんは、宅建業界の用語等も初めて触れるとのことで、覚えるまで時間がかかっているが、
勉強時間は一番多く、LNEグループには毎日投稿してくださっていた。
一日平均すると、約3時間は勉強していた。


Nさんは、【気分屋】ではあるが、【言えばやる】。
「Nさん、勉強していますか?」と入れると「これからやります!」と返してくれる。
言わないと、おそらくやらない日も多いと思う。
毎日言い続けることで少しは役には立っていると思う。
Aさんに実は多少てこずっていた。Aさんは有名私立大学卒の24歳。
おそらくは、ゴールが分かっていてそこに合わせて勉強をしていこうとしているのだ。
いまはスロースタート。仕事も忙しいし。帰りの時刻もだいたい23時頃のようだった。
だから【本気になっていない】部分も垣間見る。
その場合、【ラストスパートをかけても間に合わなければどうするの?】というのが不安だった。
うさぎとかめのような話だ。
私は、NHさんのような毎日コツコツ型を応援したくなる。
いまは成績の良いYくんとTくんも気になっていた。7月に失速するのが怖い。
【宅建勉強会の軌跡】第44話
~ 間違えた問題を申告してもらう作戦開始 ~
本試験まであと6ヶ月となった4月中旬。
まだまだ先だと中だるみし、勉強もマンネリになってきてしまうのは想定していた。
テスト問題にもふれ始めていたので、
ここで【自分は成長している】を体験してもらう施策を計画していた。
それは、【一問一答を200問解いて、また1週間後に同じ問題を解いて、間違えた所がどれだけ減ったかを確認してもらうこと】だった。

普通に聞けば、ごくごく当たり前の勉強法なのだが、
【勉強してこなかった人が、仕事もしながら挑む国家資格試験】だ。
【やる気の喚起をしたい】
【出来たことを褒めたい】
勉強していることを褒めたくなかった。結果が出たことを褒めたかった。
生徒さんは、経営者と営業マンなので、私は尚更この気持ちが強かった。
思っていた通り、同じ問題の2周目になると、間違える問題は激減していた。

そして2周目でも間違えたしまった問題は、
【授業で触れなかった】
【解釈が難しかった】
という上記の内容であり、
「3周目で、解釈も含めて覚えてしまうので、気にしないこと!」と話した。
夜遅くまで勉強していること、実績につながっていることはとても嬉しく思った。
夜中や朝方にLINEで勉強報告や質問が来るが、すぐに返信するように心がけていた。
どうして今まで、このように生徒さんにしつこく関わってこなかったのだろう。
これはやはり私の怠慢だ。最後まで駆け抜けよう!
ただ、本試験まであと6ヶ月。やはり先は長い・・・。
【宅建勉強会の軌跡】第43話
~ 勉強会開始から2ヶ月 成果が分かれてきた ~
本勉強会のコンセプトは、【勉強するクラス】。
毎日、LINEグループにしつこくコメントした。
「宿題終わりましたか?」
「勉強していますか?」
「分からない所の質問はありますか?」
基本的にはこの3つだ。
これ私の投げかけに対して【コメントしてくれる人】、【既読にならない人】が分かれてきた。
生徒5人の内、2時間かけて通学してくれているNHさんはダントツ一番コメントが多い。
宿題の完了報告・勉強時間の申告・質問 この全てにおいてこなしていた。
さすが経営者の方で、目的が明確だ。

それでも他の生徒さん4名も、一応、「〇〇さん、やっていますか?」と個別に名指しでコメントすると、数時間後や翌日には返ってくる。
やはり「やっていますか?」と個別に声掛けをすべきだということを学んだ。
ただ、2週間続けてきたが、私の悪い癖は「もう大丈夫だろう」と安きに考えてしまい、行動を止めてしまうことだ。
「○○さん、やっていますか?」が定着してから、2週間空けてしまったら、言わなくても返してくれるのはNHさんだけになってしまった。
これは講師の怠慢でしかない。
【元々、勉強大好きな人は塾に来なくても勉強している】
【講師がいる意味を履き違えている】
またそこから復活した。

まだまだ本試験まで6ヶ月。
気を抜かずに毎日コツコツだ。