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私の履歴書 吉野彰 を読んで(13)
2021.10.15
悪魔の川
「ほしいのは小型の電池」 厳しい注文 他の材料探しへ
「軽量化という点ではほぼ満点ではないか」。そんな自負があった。部下と喜び合い、会社にもそう報告した。
1983年、最初のリチウムイオン電池の原型ができあがった。繰り返し使える2次電池である。電気を通すプラスチックであるポリアセチレンをマイナス極(負極)に、プラス極(正極)にはコバルト酸リチウムを使う電池だ。充電型としては当時主流のニッケル・カドミウム電池と比べ、重量が3分の1と軽い。
試作品作りも順調に進んだ。・・・「うちが本当に欲しいのは小型の電池です。軽量化だけでは物足りませんね。サイズも3分の1にできないでしょうか。」なんとも厳しい注文だ。
ユーザーのニーズは軽量化と小型化の両立であると承知していた。軽量化だけでも売り込めないかと考えたが、やはりだめだった。
自分の思惑と結果は相違する、結果を判断するのは相手である。物事を客観的に正しく判断し、それに向かって進んでいかなければ相手からの評価はいただけないと認識いたしました。
自分はやっているつもり、これが限界、ここまでやればと自分で判断してしまうことが多々あります。お客様がどう思うかを真意を掴み、お客様が認める行動をしていきます。
住宅比較株式会社 浦和 竹内智哉