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日経新聞 私の履歴書 を読んで 山本耀司氏(6)
2021.09.21
殻を破る
居心地が悪くて仕方ない。1981年にパリに参戦して以来、「黄禍」と嫌われていたのに、いつの間にやら「巨匠」と持ち上げられ、揚げ句の果てには「パリコレの救世主」ともいわれていた。
私はため息をついた。「アンチモード」を自任してきたのにモード界のど真ん中に座らされている。日の当たらない周辺部にいるからこそ心に鬱積した怒りや屈辱をバネに仕事ができるのだ。「巨匠」にされたらエネルギー源を奪われたも同然。
周りから評価を受け、認められる状況になったのに自身の成長や業界の進歩が止まると考え、もっと恥ずかしいことをしてみよう。自分を取り戻すために。
目標を持ちここまでやりきっている方でも常に先へ先へと進もうとしているのに自分は現状からの変化を嫌い殻に閉じこもっていると感じました。
何かをしなければ何も変わらない、ただ退化していくだけと改めて認識いたしました。
住宅比較株式会社 浦和 竹内智哉