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【宅建勉強会の軌跡】第8話
2025.01.08
~メロンを売って、家を売る???~
住宅展示場は、年々ご来場数が減ってきているという話を聞いて驚いた。
私の思い描いている住宅展示場は、【土日は家族連れが多く、子供の声があふれている】だった。
玄関インターホンは、カメラ付きが普及し始めていて、玄関先まで出てきてくれない。そんな困っていた所に、N営業所長から【タケノコを配って来よう】とお話頂いた。見込みのお客様宅や訪問してもあまり相手にされない方の家にタケノコを持っていったら、ビックリして出てきてくれた。その中で、自分の地元の話をしていただき、地元の特産物の話で盛り上がった。奥様の地元のみかんを頂いたら驚くほど美味しかった。
N営業所長は、NPO法人をお客様と立ち上げ、そのNPO法人にて各地の特産物を一括購入したり、夏休みには大工の工作教室、毎月の異業種交流会、秋には少年野球大会、おおみそかには親子そば打ち教室、子育て親子カフェやピアノ教室など、様々なイベントを開催し、お客様をお誘いした。
「家を買いませんか」は聞いてもらえませんが、「生でも食べられる美味しいとうもろこしを共同購入しませんか」だと、玄関を開けてくださる。
「メロンは買わないが、家の購入の相談に乗ってもらえる?」と言われ、本当にご契約になった時はとても驚いた。
いまはNPO法人は解散してしまった(N営業所長の退職もあり)。
その後も、この【お付き合い】の方からご紹介でご契約を数件頂けた。
いまだにお付き合いが続いている方もいる。
営業方法は無数にあるとはよく言うが、自分で実際に経験した。
「家を売らずに野菜を売り、家が売れた」
この経験は一生の宝だと思っている。