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【宅建勉強会の軌跡】第40話

2025.02.09

~ 本試験 生徒さんのその後 ~

生徒3人、本試験を迎えた。

結果から言うと、3人とも不合格となった。合格点は37点だった。

Nさんは、合格点から2点差。KさんとYくんは合格点から5点差以上ついてしまった。

私の責任だ。

Tさんのクラスは4人中2人が合格となった。2人とも40点を超え、合格点よりも大幅にオーバーしていた。

Kさん、Nさん、Yくんと個別に話を聞いた。

Nさん、Yくんは「来年も受験します」とのことであったが、Kさんは「もう宅建は受験しないです」と言われてしまった。

人生を変える、とても酷いことをしてしまった。

どう反省し、どう責任を取ったら良いか、悩んだ。

Kさんと個別に会い、また「来年もやりましょう」と話に行ったが、回答は変わらなかった。その数ヶ月後に、Kさんはハウスメーカーを退職し、別分野の職業に転職した。

「私が人生を変えてしまった。申し訳ない。」と謝罪したが、

「結婚を機に、違う業界に転職しようとしていたので、気にしないで下さい」と言われた。

それでも後悔は重くのしかかった。

宅建を取得していたら、退職していなかった、もしくは住宅産業界に残っていたのではないかと、考えは尽きなかった。

Tさんに話したら、

「嫌われても何でも、勉強させなければダメだ」

「3人とも勉強していなかったし、一番の問題は、【勉強させていなかったこと】だよ」

「勉強時間に勝るものは無いに決まっている。イチローだって人一倍毎日練習しているよ」

「凡人が出来る人の何倍もやらなければ出来るようにならないでしょ」

と、畳みかけるように言われた。

何も言い返せなかった。

次年度の宅建勉強会は、「嫌われても勉強させる存在になる」と本気で心に誓い、

Kさんの人生を変えてしまったこと、同じことを生徒さんに体験させない。

やる気が溢れていた。

若かりし頃のYくん

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