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住宅大手が競り合う空気環境システム

こんにちは。住宅比較の森田です。

住宅大手が今、新築住宅で積極的に取り組んでいるのが

上質の空気環境

断熱性能や耐震性能など住宅の基本性能は差別化が困難な時代です。近年注目されているのは健康。安心、安全の住まいは健康が付加価値となります。そのカギが空気環境。今回は住宅新報より、大手が凌ぎあっている、住宅の空気環境への取り組みをピックアップしてご紹介いたします。


積水化学工業の抗ウィルスフィルター

「冬は心地よく、夏はエアコンに頼りすぎないさわやかな暮らし」を提唱する積水化学工業は、空気環境と温熱環境からアプローチします。

きれいで快適な空気環境を実現するのは抗ウィルス対応フィルターを採用した第一種換気・空調システムである

快適エアリーT-SAS

Tはトリプルの意味。空調、換気、粉塵浄化の三機能の相乗効果を表します。

空調システムの特徴は、自社の抗ウィルス加工剤「ウィルテイカー」を使用した空調フィルターです。これを空調システムの吸入口に取り付け、空気が循環する過程でフィルターに付着したウィルスの活動を抑制するとともに、人の飛沫や物に付着して持ち込まれたウィルスの拡散抑制が期待できるとのこと。

外気を取り入れる換気システムのフィルターには、花粉やPM2.5などの微細粒子を99.97%捕集する「HEPAフィルター」を採用。除去するものに合わせて3層に配置されたフィルターにより、従来よりも粉塵浄化性能を強化、汚染物質を抑制した空気を循環させる仕組みです。

これら換気システムの3層フィルターと、空調システムの抗ウィルス対応フィルターの連携で、21畳の部屋を約28分で粉塵浄化できることが同社の実験で明らかになりました。一般的なエアコンと第三種換気システムを併用した場合の2倍の速さで浄化、従来の「快適エアリー」と比べても約10分短縮しました。


大和ハウス工業のクリーンエアデザイン

大和ハウス工業では、

クリーンエアデザイン

で「もっとクリーンで健やかな空気の質を実現した、あんしん空気の家」を届けます。

クリーンエアデザインは3つの機能を備え、「きれいな空気に包まれた、ウィルスに強い住まい」を実現します。

第1の性能は「快適空調」。全館空調「エアヒーリング」は、温度調節した空気を空調ユニットの送風ファンダクトから各室へ供給。1年間稼働させ続けても、年間の光熱費は新省エネ基準の住まいとほぼ変わりません。各室の温度をコントロールできるので、部屋によって冷暖房コストも抑えられます。

第2の性能は「空気清浄」。花粉やハウスダストなどの微粒子を除去するHEPAフィルターを搭載しました。

第3の性能が「抗ウィルス性能」。ウィルス抑制効果99%以上の「吸着性光触媒コーティング」を家全体に施すことで、抗ウィルスを実現します。同社によればこのコーティングにより、新型コロナウィルスを不活化することができることが確認されたとのことです。このコーティングはインテリアにも施すことができます。


三井ホームのスマートブリーズワン

三井ホームの全館空調システムの供給量は木造住宅屈指。人気の理由は、標準仕様でZEH基準を達成する「プレミアム・モノコック構法」による高気密・高断熱住宅。この住宅空間に導入する「スマートブリーズ」は、1台で邸内を隅々まで換気し、独自のスケジュール運転機能によって運転モードと温度・湿度調節機能を時間帯によって設定。快適さを保ちます。

延べ床面積40坪以下の住宅に搭載する

スマートブリーズワン

は、全館空調が平均的な住宅でも普及段階に入っていることを示します。高級住宅に強みを発揮してきた同社は、「スマートブリーズワン」投入前でも、「スマートブリーズ」の搭載率が6割を超えていました。スマートブリーズワンは高効率ルームエアコンと熱交換型換気システムを組み合わせて全館空調システムのラインナップを強化したことで、イニシャルコストとランニングコストを抑制、それまで個別空調の採用割合が多かった40坪以下の住宅をターゲットに絞りました。

スマートブリーズワンの魅力はそのコストパフォーマンス。イニシャルコストは従来より最大40%軽減、月々の電気代も20%程度軽減することができるといいます。メンテナンスも、毎月のフィルター清掃と2年に1度のフィルター交換で済みます。遠隔操作も可能なので、エアコンのオンオフや運転モードの選択により、省エネを後押しします。

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