スーパーセールスの軌跡
《第12話》気付きについて
今回は“気づき”をテーマに話をしてみたいと思っています。
またまた訳のわからない言葉が登場してしまいましたが!
もっと普段の生活の中で使う言葉で、近い意味のものを探すとどんな言葉があるか考えて見ますと…。
例えば…。
「発見」と言う言葉が近いかもしれません。
「気がつく」でも良いとは思いますが、今回の“気づき”には“感動”などもセットになることが多いので、「発見」と言う言葉が一番近いでしょう!
今回の章では、この“気づき”についての、私が感じている意味や言葉の持っている考え方についてお話させていただきたいと思っています。
実は、“気づき”については、以前の章にも少しづつ散りばめて登場はしていました。・・・と、言っても直接の言葉では出てきてはいませんが…。
例えば、前章の番外編では、“嫌な事と一緒に居る”や“自分が怖いこと”などと言う話をしました。この言葉は、私が話をしたのでお気づきになったと思いますが、普段の生活の中では、「自分の生活の中で、これが怖いんだ!」なんて考えることは無いですよね!
プレッシャーを感じて仕事をしているときに、客観的に自己分析をして、「自分は何にプレッシャーを感じて、何が苦手なんだ!?」なんて考える人は、そんなに居ないと思います。
それは何故か?
私たちはプライドの高い、住宅営業だからです!
そんなことを考えるわけがありません!
今までならば…。
でも、もしもみなさんが私の言葉に“聞き耳”を持って頂けるようになっているのであれば、これからの未来が大きく広がることをお約束します。
それは、大いなる“発見”であり“気づき”だからです。
前章までを読みながら、“聞き耳”を持っていただいた方々は、たぶん、自分に置き換えながら、「自分にとっての怖いことは何だろう?」「何にプレッシャーを感じているのか?」を考えていたはずです。
本来、人は弱い生き物です。弱さから逃げる特性を持っています。それも以前の章でお話したことです。そして、更にたちの悪いことに、人は弱さを他人には見せようとしないものです。というよりも、弱さに“気づこうとしない”のです。
言い方を変えれば、気づかない“フリ”をしてしまうのです。
そんな自分だと言うことを、もし気がつくことが出来たらどんなことが、起こるか。そして、どんな得があるのかを考えてみたいと思います。
“気づき”によって得することとは?
私たちは、営業という仕事をしていますので、出来れば即効性の高いことを望まれると思います。
前もっていいますが、即効性はありません。
確か、“我”の話をしたときも漢方薬のように徐々に効いてくるとお話ししました。まさにそれです。
でも、これが理解できれば、対お客様であっても、会社の仲間や上司であっても、家族にも、自分自身が相手を受け入れ、そして相手からも受け入れられる立場になることは間違えありません。
ですので、絶対に得をします。
急がば廻れです!
無知の知
みなさんは“無知の知”という言葉をご存知でしょうか?
私もいつも通り、尊敬する上司からの受け売りの言葉なのですが…。
ちょっと簡単に辞書で調べると、このように出てきます。
「自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする」
~ソクラテスの真理探究への基本になる考え方~
だそうです。
私は“気づき”の原点もここにあると勝手に考えています。
“真の認識”=“気づき”に至る道だと思っています。
例えば、皆さんが上司からこのように言われたらどう思いますか?
「君は、無知だね!」
「…。」
たぶん、カチンときますよね!
それでは、何故カチンと来るのでしょう?
それは、自分が無知では無いと思っているからです。
その前に無知と言う言葉が、差別用語にも聞こえてしまうためにカチンと来る場合も有るので、あくまでも、今回の“無知”は物事を知らないと言う意味で考えてください。
確かにそのような言われ方をされれば、腹も立ちますが…。
それでは、あなたがどれだけのことを知っているのでしょうか?
多分、たくさんのことを知っていると思います。
ただ、今向き合っている人の期待している分野については“無知”であっただけなのです。ただそれだけです。
前文でも書きましたが、人は弱い人種だと言うことは全文でも書かせていただいています。
自分の知らない分野だからと言って、“無知”を認める人は居ないと思います。どちらかと言うと、知っている“フリ”をするか、聞いていない“フリ”をしてその場から逃げてしまう人が大半だと思います。
でも、それは相手に悟られてしまいますよね!
人には、人の数だけ考え方がありますので、人によって得意な分野があること理解することが大切です。知らないのが当然です。
要は知らないことを認めてしまえば良いのです。
「私は、知らなかったんだ!」ただそれだけです。
それこそが“気づき”です。
例えば
「自分は知らないが、相手は知っていること」
それに対して、「教えて下さい!」
「自分も知らないが、相手も知らないこと」
それに対して、「調べてきます!」
とても誠実で好感が持てる言葉ですよね!
素晴らしい!!
また、このようなこともあります。
「自分の知らないことすら知らない」
正に、未知の世界です。
でも、この世の中です。そんなことがあって当然です。
もし、そんな世界があることを認識し、探求し続けることが出来る人であったなら、それはとてもパワフルです!
そのような気持ちを持った人の周りには、多くの人が集まってくるでしょう!
それは何故か?
自分を認め、相手を認められる人だからです。
それこそが、真の認識=真の気づきです。
以前の章の言葉を使って表すのならば、“我”も無く“壁”も無く“聞き耳”の持った人です。