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【宅建勉強会の軌跡】第11話
2025.01.11
【第11話】
~宅建、初めての受験 惨敗~
7月に宅建試験の申し込みを完了させ、試験日は10月第3週の日曜日だった。
9月に入ってから【駆け込み】で勉強すれば受かると思っていた。
理由は、「去年、試験1か月前から勉強して、合格まであと2点足りなかった」と他の営業所の人が言っていたからだ。
自分なら1ヶ月あれば合格するだろうと本気で思った。
【耳】というのは恐ろしいもので、その時に【自分が受け入れたい話】のみが情報として入ってくる。
結局、7月に買った参考書は、9月中旬まで、とても綺麗な状態を保っていた。
休日は丸々宅建勉強に費やすぞと計画を立てたものの、仕事を入れてしまった。
結局、試験まで合計20時間くらいの勉強時間しか割かなかった。
過去問にも手を出さず、参考書は何も書き込みのない、手の甲で押し付けた折れ目だけがしっかり付いていた。
点数は、自己採点しなくても分かる結果だった。おそらく50点満点中25点くらいであっただろう。
仕事が忙しかったこともあるのだと思うが、勉強しなかった。
同じチームの先輩は合格した。
その先輩は、若くして結婚し、お子さんがいらっしゃった。
宅建に合格すると、【資格手当】が毎月5,000円支給されるので、
「自分のお小遣いを5,000円増やすために頑張った」と言っていた。
それを聞いてもあまり関心がなかった。
営業なのだから、その分契約して給与を上げた方が良いのではないかと思った。
「資格試験取得したって、成績上がっていなければ、ただのインテリ自慢にしかならないのに・・・。」
「もっと仕事してよ、先輩!!」と心の中で声を荒げていた。
何かしら、周りに対して、変なプライドと生意気な自分がいた。
この頃から鏡を見るのが嫌いになっていた。そう思った。