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【環境】太陽光パネルの寿命を知っていますか
こんにちは。住宅比較の森田です。10年ほど前から、屋根に太陽光パネルを設置して自家発電をし、余った電力を買い取ってもらう(FIT)制度を取り入れた方は多くいらっしゃると思います。私の家にもかなり前から設置されています。実は、太陽光パネルの寿命が20~30年ほどだということ、ご存知でしたか?今回は2022年5月3日の日経新聞より、寿命を迎えた太陽光パネルのその後をご紹介します。
国内全体での設置済みソーラーパネルの8割はメガソーラーなどの事業用です。しかし、都内は地価が高く未利用地も少ないことからメガソーラーの開発が進まず、7割は一般住宅の屋根に設置されています。SDGsの風潮もあって、2030年に温暖化ガス半減を宣言している都は独自に新築住宅への太陽光発電設備の設置義務化も検討しています。
しかし太陽光パネルの寿命は20~30年。全国で2030年代後半に大量廃棄のピークを迎えると見込まれています。廃棄の際は産業廃棄物として処理され、事業用のものについては再利用可能であればリサイクルへ回す取り組みが始まっています。
一方住宅用パネルはほとんどが砕いた後に埋め立て処分されると予想されています。その処分の際は取り外しや収集運搬に20~30万円、足場作業なども含めると100万円近くかかる場合もあります。リサイクル処分する場合は産廃業者に分解などを頼む分、費用が割高になります。
そのため、個人での経済負担を嫌がり埋め立て処分を選ぶ人が多いとみられます。廃棄される太陽光パネルの処分は、自治体を超えた課題です。福岡県や埼玉県は、東京都より一足早くパネル回収システムの構築に動きを見せています。パネルのリサイクルを促すには自治体間でアイディアを共有したり、国に働きかけて制度化を求めたりすることが必要です。