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【投資】不景気に頼れる金投資
こんにちは。住宅比較の森田です。
今、投資の方法として金購入を選ぶ人が増えています。結構前に、「純金積立を3,000円からコツコツする」CMが良く流れていたのを聞いた事がある人もいるのではないでしょうか。
今回は5月13日の日経新聞より、金投資の様々な方法と、その魅力をご紹介します。
金は不景気の時こそ相場が上がりやすい
国内の金価格は上昇基調が続いており、過去3年の上昇率は約5割に達します。直近では1グラム9,700円を超えるなど過去最高値圏にあります。
金は債券や株のように配当や利息は付かないため、資産形成の中心とはなりづらいですが、経済が不安定になったときにその魅力を発揮するのです。一般に、金相場は経済が不安定になると上がりやすいとされています。金は世界中で通用する、それ自身に価値がある資産だからです。インフレで通貨の価値が下がったとしても資産を金に変えておけばリスク回避が出来ます。
金投資の手段
1.現物投資
少額から始められる現物投資が「純金積立」です。地金商やネット証券、金属メーカーなどで口座を開き、毎月1,000円、3,000円といった額の金を購入します。価格が高い場合は少なく、安い場合は多く買い、高値づかみを避けやすい手法です。楽天証券は2月に特定のクレジットカードで決済するとポイントがつくサービスを始めました。
現物の魅力は金そのものを手元に持てることです。純金積立で購入した金は通常、会社が預かり、好きなときに地金として引き出せます。売却して現金で受け取ることも可能。保有する金を同額の宝飾品と交換できる場合もあります。
気をつけるべくはコスト面です。純金積立では、購入時に額の1.5~3%の手数料がかかります。ATMのように、引き出すときにも手数料がかかる場合があります。
所得税がかかる場合もあるので要注意。現金化した場合の利益は「譲渡所得」として扱われます。他の譲渡所得との合計が年間50万円を超えると課税対象となります。
2.金融商品
資産分散の一環として値上がり益を狙うなら、金融商品の方が費用を抑えやすいです。保有中にかかる信託報酬は、主な投信は年1%未満、ETF(上場投資信託)では0.5%を切るものが多いです。投信の積立は1,000円から、ETFの積立は数千円からできるものが多いです。
■ETFと投信の違い
ETF:上場しているので市場を通してリアルタイムな取引が可能。指数に連動しておりパッシブ運用が主流。信託報酬は安いのが一般的。証券会社の口座を開設する必要があるため、手数料や税金などのコストがかかる。
投資信託:非上場なので、基準価格に基づいて1日1回の取引のみ。指数に連動しないものもあるのでアクティブ運用も可能。信託報酬が高いものも多くある。銀行や郵便局でも買えるので、コストが低くなる場合もある。
保有する資産に占める金の割合の目安は、一般に5~10%程度などと言われています。
投信やETFは現物には交換できないのが基本。しかし、三菱UFJ信託銀行のETF「金の果実」は一定量を保有すれば現物と交換できます。最近は企業型確定拠出年金を通じて投資する人も増えています。投信やETFの取引で発生した利益には、株などと同じく約20%の税がかかります。ただし、少額投資の非課税制度(NISA)での取引やDCの運用中は、利益に課税されることはありません。金価格が非常に上がっている今、それぞれの投資方法のメリット・デメリットを検討して、景気に左右されにくい資産の形成を目指しましょう。