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【市場】集成材が1年半ぶりの安値

こんにちは。住宅比較の森田です。

2021年に発生した木材不足「ウッドショック」によって、木材の価格高騰が続いていましたが、約1年半ぶりに流通価格が下がりました。

2022年12月中旬現在の梁用の集成平角は1㎥あたり11万5000円と、前月比5000円(4%)安くなりました。柱用の集成管柱も前月比11%で安くなりました。

その背景は需要減。国土交通省によれば、4月から10月の新設住宅着工戸数は前年と比べて0.8%減りました。資材高が住宅の買い控えにつながっていたり、新型コロナの影響も相まって工事の遅れも響きました。

それから輸入の増加も価格押し下げの一因となっています。ウッドショックやウクライナ侵攻で供給不安が続くと見込んだ集成材メーカーなどが、多くの注文を入れたのです。

しかし中古需要は高かったものの、新築は伸び悩んだこともあり結果的に荷余りしてしまったようです。林野庁によると1月から10月の集成材輸入量は、前年比19%も多かったとのこと。

相場が安くなる見込みは対日輸出価格の下落からもうかがえます。集成材の原料「ラミナ」の対日輸出価格は2四半期連続で下落。欧州産は10-12月期において全四半期比33%の値下がりを記録。

来年1月より原料が入港しはじめ、2月から製品として市場に出回る集成材。さらなる価格低下の可能性大です。新型コロナで停滞していた海運業が落ち着いてきた今、消費者にとっては原料の価格ダウンはうれしいニュースですが、集成材投資の流れは慎重に見る必要がありそうです。

(参考:日本経済新聞 2022年12月16日刊行)

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