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【中古】欧米では一般的なホームステージングとは
こんにちは。住宅比較の森田です。ホームステージングという言葉を聞いたことはありますか？本日は、欧米で体系化されたホームステージングによる不動産売却の可能性について、2022年3月22日の住宅新報よりご紹介します。
ホームステージングとは
ホームステージングⓇとは、1972年アメリカの不動産仲介業 バーブ・シュワルツ氏が 自身の家具小物を設置し、早期売却に成功した経験をもとに『ホームステージング』 として体系化したことが始まりとなっています。インターネットの普及に伴い、売却予定の物件にホームステージングした部屋の画像がネットで見られるようになり一気 に全米に広がったといわれています。今では、ホームステージャーⓇは職業として活躍し、ホームステージングなしでは不動産は売れないとまで言われています。 現在、日本でもアメリカと同じように既存住宅流通を促進する新たな手法として、不 動産業界でホームステージングが特に注目されています。 しかし、ホームステージングは既存住宅流通だけにとどまらず、そこに住む人の暮らし方をも変えることができるのです。
ホームステージングとは｜日本ホームステージング協会 (homestaging.or.jp)
画像(上記サイトより引用)をご覧下さい。ホームステージング(ＨＳ)とは、空き室などに家具を配置して、実際そこで生活するイメージをよりしやすくすることです。どちらも同じ物件ですが、ホームステージング後の部屋の方が魅力的に見えますよね。この方法で高値売却や早期売却が期待できるのです。
どれくらい実施されているの？
左図は、日本ＨＳ協会が発表したホームステージング白書2021より抜粋した、ホームステージングが実施された地域上位エリアです。首都圏、大都市では実施される割合が増えてきているようです。
どんな物件に多いの？
調査によれば、売買の中古マンションに実施される割合が最多です。次いで中古戸建、賃貸物件です。新築物件よりも、中古物件や入居困難な物件を魅力的に演出する場合が多いようです。
どれくらいの予算で実施されるの？
売買では5万円未満が最多です。別の調査とも合わせてみると、低予算かつ販売業者が自社で行う場合が多いようです。2番目に多いのは20万～30万円未満。これは高額物件にある程度の予算をかけているのではないかとみられています。売りにくい物件もＨＳに少しお金をかけることで、当初の値段を維持した売却が期待できます。
ＨＳを行う場所の重要度の調査では、売買、賃貸ともに「リビングダイニング」「キッチン」「玄関」「寝室」を重要視していることが分かりました。衣食住の二要素や、内見時に最初に見る玄関は確かに要といえるかもしれません。また同調査によると、ＶＲによるＨＳを導入している物件は少ないようですが、コロナ禍における非接触型の営業ツールとして有力になっていく可能性もあります。